鼻CPAP療法の適応について上に記しました。鼻CPAP療法は機械により、鼻から空気圧をかけることで、気道の通り道を確保する治療法で、睡眠時無呼吸症候群には確実に効果がありますが、稀に機械の違和感のために続けられない方もいらっしゃいます。この治療法は根本治療ではないため、中止すると睡眠時無呼吸症候群が再発します。保険の適応があり、使用する際には企業から機械をリースすることになります。
簡易型ポリソムノグラフィーでAHI ; apnea hypopnea index(1時間あたりの無呼吸回数)が39以下では鼻CPAP療法の保険適応はありませんが、標準型ポリソムノグラフィーでAHIが20以上であることが確認できれば鼻CPAP療法の保険適応となります。簡易型ポリソムノグラフィーは自宅で検査可能ですが、標準型ポリソムノグラフィーは簡易型ポリソムノグラフィーの項目に加えてさらに脳波、心電図のモニターを行います。この検査は入院が必要で、当院では施行できないため江戸川病院に入院して頂いて行うようにしています。
その他の治療法としては、軽症例では口腔内装具で下顎を前方へ動かすことにより、気道が確保され、睡眠時無呼吸症候群が奏効することがあります。肥満例では減量をすすめますが、必ずしも減量で睡眠時無呼吸症候群が奏効するとは限りません。扁桃腫大著明例では、扁桃摘出術を行うと睡眠時無呼吸症候群が治癒する可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群においては、AHIが20以上の症例は20以下の症例に比べて明らかに生命予後が悪いというデータがあるため、AHIが20以上の症例は積極的な治療が必要と考えます。 |