船堀内科クリニック-内科・呼吸器科・循環器科・アレルギー科 〒134-0091
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気管支喘息

気管支喘息について

気管支喘息は、気管支の慢性的な炎症がもとになっています。
慢性的な炎症がもとになり、少しの刺激で気管支平滑筋の収縮、気道粘膜のむくみ、喀痰の過剰産生などが生じることにより(気道過敏性の亢進)気道が狭くなる病気です。気道が狭くなると、呼吸をするたびにゼーゼー、ヒューヒューという気管、気管支の音(喘鳴)を伴った、呼吸困難が起こります。

発作の引き金になるのは、ダニ、犬、猫などの毛、室内のほこり、かぜなどの感染症、温度変化、台風などの気圧や湿度の変化、タバコの煙、運動と実に多岐にわたります。ストレス、住宅の気密化、断熱化も喘息増加の一因とみられています。

かつて喘息治療は発作がおきたときに気管支を広げる薬を投与し、治まれば薬をやめる治療法を行っていました。

しかし、発作を繰り返すと、気道炎症が慢性化し、気道の壁(基底膜)が厚くなったり、気道粘膜の分泌線が異常に発達して、発作を起こしていなくとも気道が狭くなったままの状態になっていってしまいます。
これを気道のリモデリング(再構築)といいます。

気管支喘息図
図をクリックすると拡大します >>
気道のリモデリングをおこすと少しの刺激で発作を起こしやすくなることがわかり、
現在では発作がないときにも吸入ステロイド剤や新しいタイプの抗アレルギー剤などで気道の炎症を抑え、発作を予防する治療に変わってきました。
また、コントロールしづらい喘息にはピークフローメーターという息を吐き出すスピードを図る簡単な道具を用いることで、自覚症状よりも早く喘息の状態を捉え、喘息をコントロールすることができます。このような治療により以前はコントロール不能だった重症な患者さんも全く発作のない状態が維持できるようになってきました。当院ではアレルギー検査、肺機能検査等により適切に診断し、治療ガイドラインに沿って、発作のない状態を維持することを目標として診療を行っています。

息が苦しくなったり、喘鳴があったり等、気管支喘息を疑われた方は、小児も含めて年齢層を問わず診療可能ですので、お声をかけてください。

吸入ステロイドについて

90年代に入り気道炎症を改善することが喘息治療の主体となり吸入ステロイド剤が治療の中心的な位置を占めるようになってきました。 その結果、喘息で入院する患者さんや死亡する患者さんが激減しました。

吸入ステロイド剤は気道炎症を抑え、喘息を治癒に導く作用が期待されます。そのため、当院ではたとえ症状がなくとも、使用するように薦めております。吸入ステロイドは副腎皮質ステロイドなので副作用を気にして使用に抵抗のある患者さんも散見されますが、吸入ステロイドの場合、薬は気管、気管支に作用した後、血中に移行してすぐに肝臓で代謝されてなくなってしまうので問題ありません。

また、妊婦の喘息の場合でもできるだけ吸入ステロイドでコントロールすることも推奨されています。(母体が喘息発作をおこすことにより胎児が低酸素血症に陥るほうが悪影響が出やすいといわれています。)また、2002年の小児喘息長期管理に関する薬物療法プランでも2歳未満から、軽症持続型に当たるステップ2から吸入ステロイドを少量で考慮すると記載してあります。ステップ3の中等症持続型ではファーストチョイスが吸入ステロイドとなっています。6歳以上ではステップ2から吸入ステロイドがファーストチョイスとなっています。実際小学生で息苦しいのを我慢させられているのが多いようです。小児についてももう少し吸入ステロイドを使ってみると体育のときや、学校をやすまなくてもよくなるのではないかと感じています。

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